銀座7丁目、新橋演舞場のすぐ近くにある日本料理の老舗料亭【金田中(かねたなか)新橋】に行ってみた。
ここはいわゆる<一元さんお断り>のお店で普通の人はふらっと立ち寄ることができない。
私も仕事の接待として、ダイナースクラブの料亭プランの特典で訪問することができた。
別空間にある豪華な料亭
外観もたいそう立派だが、中もすごい。建物自体は結構古いが、この一等地によくぞ建てたという高級旅館のような建物。
門をくぐると既にお迎えの準備が出来ていた。
入り口で靴を脱ぎ、誰もいない廊下と階段を進み、2階の個室に案内される。20畳ぐらいあろうかという広い個室に席が二つ。他の客とも会わない配慮なのだろうか?こういった場所で密かに政治や経済の大きな話が進むのかもしれない。
「この空間に触れるだけで来た甲斐があった」と思わせるような別世界がそこにはあった。
金田中の概要
- 店名 金田中 新ばし (かねたなか)
- 住所 東京都中央区銀座7-18-17 新橋演舞場のホントに目の前といったところ
- 予約 完全予約制 【一見さんお断り】
- 営業時間 11:00~23:00 日曜営業
- 定休日 不定休
- 席数 160席
- 個室 有 (2人可、4人可、6人可、8人可、10~20人可)
金田中(新橋)の料理とは
格式的には吉兆と並ぶと評価されているが、果たしてどれほどのものなのか?
私は京都嵐山吉兆をはじめ、銀座吉兆、東京吉兆、正月屋吉兆等を食べ歩いているため、どうしても吉兆と比較してしまう。
まず注意して欲しいのは、飲み物である。
最初はシャンパンで乾杯といったところを想定していたが、なんとグラスはないという。ボトルを全て開けるのが前提のため、ボトル料金しかなかった。つまりドリンク・メニューにはうん万円の物しかなかった(笑)
私は最初のシャンパン以外はアルコールは飲まない。よってオレンジジュースをいただいた。
彼女とのデートや大事な接待等、大切な用事にここを使う場合はこれが最初の注意事項。
昼懐石の一番高いコースが3万円ちょっとだが、ドリンクだけでその値段を超えてしまう(笑)
なぜメインの食事よりも高いドリンクを頼まないといけないのか?金田中の料理はドリンク以下か?(笑)
もし連れがお酒好きだった場合、ランチなのに10万円を大きく超える事態が考えられるので、ご注意あれ。
金田中の料理の数々とその評価
これは普通に美味しかった
この刺身はちょっと残念か。三万円を超える懐石にしては、マグロも筋があり、脂ものっていない。
刺身が苦手な人には、このような鯛が出される。これはとても美味しかった。
これは高級魚のノドグロだ。ノドグロは何をどうやっても美味しくなる素材。味付けはちょっと薄めか。
ノドグロの場合は、もうちょっと濃くてもよいかと思った。その方がパンチがきいて、美味しさが際立つ。美味しいが「美味しい!」叫ぶレベルには程遠かった。
ここまではかなり薄味で来たが、スープは味がしっかりとついてあった。
お味噌汁はともかく、鯛めしはとても美味しいです。
右のデザートはメロンとイチゴにジュレがかかっている。
新橋 金田中の総評
建物はとても立派であり、高級な秘密の場所に来たような、雰囲気満載である。
味はお値段以上のものはないと感じたが、経験として一度は体験できて良かったと思う。
猫社長の星評価
決して不味い訳ではない。要はお値段とのバランスが取れていないように感じる。
さらに新橋演舞場の役者などが利用しやすい立地だし、政治家が利用するには最適な部屋構成のため、高くても通用してしまうのかもしれない。
もし料理のお値段が15000円なら、★★★★☆