インスタントラーメンのビッグヒットシリーズである、明星の中華三昧は稀にみるロングセラーである。
この中華三昧シリーズが発売されたのは、確か35年くらい前だろうか?正確には調べればわかることだが、私がまだ子供か学生の頃、おいしくてしょっちゅう食べていたのを思い出す。
(後程調べたら1981年発売とのこと。私が中学生の頃だ)
当時は味噌味ばかりを食べていたものだ。
それまでの「サッポロ一番」なんかの安っぽい味とは異なり、当時としては画期的な高級志向が、他との差別化を生んだと言える。
【比較】中華三昧を全種類食べ比べてみよう!
オフィスの近くにある業務スーパーで全6種類を買い込み、順番に食べてみることにした。(1個、税抜き108円だった)
中華三昧は久しぶりなので、どんなものか、楽しみである。
広東風醤油ラーメン
初回は王道の醤油味からにしてみた(広東風醤油)
具材はほぼ入れず、卵のみとした。そうしないと味の違いやスープの特徴が明確にならない。
麺は自分の記憶より、ずいぶんとツルツルしている。
しかしスープはとても美味しかった。
100円レベルのインスタントラーメンとしては一流の味とも言える。お腹が空いていることもあってか、スープは全部飲み干した。
あくまでも100円のインスタントラーメンとしての評価である
麺 ★★☆☆☆
スープ ★★★★★
冷やし中華(涼麺)
以前のちぢれ麺から少し改良が加わったらしいが、以前としておいしいのがこの冷やし中華。
冷やし中華は具がないとちょっと寂しいので、これだけはいろいろと具をのせさせて頂いた。
- 卵焼き
- 焼きナス
- きゅうり
- 生のベビーコーンを茹でて炒めたもの
- 焼きマイタケ
全ての炒め物は「ギー(ghee)」を使って炒めた。
ギーは「最高の油」と言われ、インドの伝統医学でも重んじられるピュアオイル。バターから余分な成分を取り除いたもの。
具にもそれぞれ味を付けたので、プロの味に仕上がった。しかし具がなくても麺も美味しいし、タレもうまいため、この価格帯としてはあり得ないほど美味しく仕上がった。
そのため、他の中華三昧シリーズとは直接の比較はできない。
他のはスープと麺に卵だけ入れたシンプルな状態でのランキングをするため、冷やし中華だけは別評価とさせていただく。
スーパーなどでは生麺の冷やし中華が主流だと思うが、安くて美味しいのは中華三昧の冷やし中華と言える。
四川風味噌ラーメン
私が中学生や高校生の頃に、よく食べていたのがこの味噌味である。確か当時は四川風ではなかったかもしれないが、今は味噌と言えば四川風なので、これで評価するほかはない。
どれどれ、また卵のみで作って食べてみた。
麺は醤油と同じでツルツル麺であった。どうやら麺はシリーズ共通か。
スープは特に魅力がなく、普通にカップラーメンレベルでしかなかった。麺にも絡まず普通の100円程度の味。しかしカップラーメンと思えば十分な味とも言える。決して悪くはない。
北京風 塩拉麺
この日はちょうど卵が切れており、かけラーメン(具なし)となってしまった。
ごく普通のインスタントラーメンであり、特筆するべきは何もなかった。塩が好きな人だったら、もっと違う評価となるかもしれない。あくまでも私個人の見解である。
担々麺
ここまでの結論として、味付けが変わっても麺は共通のようだ。
正直この麺はそれほど好きではない。スープにあまり絡まない添加物でツルツルにした麺のため、全体的にぼやけてしまう。
まあ「100円と思えばそんなものか」とは思うが、「最近では各社相当こだわってきており、品質レベルも上がってきていることを考えると、もう少し研究と工夫が必要か」とも思う。
汁なし担々麺
ついにこれが最後の中華三昧となる。
ここまで少々予想を裏切られる結果となっているが、これも時代なのだろうか?
30年前はこれでも勝てたが、時代は常に進化をしており、工夫もされてきている。だから余程の何かをプラスしないと、同じ味では戦えない。
ということで汁なし担々麺を食べてみた。例によって一切の具はない。
特に汁なし担々麺はスープがないので、余計に貧相に見える。大丈夫だろうか。。。
と、これが予想を裏切る結果となった。
麺は他のシリーズと同じかどうかはよく分からない。しかしタレが絡んだこの麺はとても美味しい。
そう、タレがかなり絶品だった。(もちろんこの価格帯のラーメンとして)
はっきりいってかなり美味い。見事な甘辛の味付けだった。
中華三昧 全シリーズの【比較】結果発表
- 第一位: 冷やし中華、(★同列一位)汁なし担々麺
- 第三位: 広東風醤油
- 圏外: 味噌、担々麺、塩
中華三昧を全種類といっても、記事を書いた時点でお店に並んでいたものになります。
期間限定品やその後の新商品は入っていませんので、予めご了承ください。